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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.01 キテレツワールドカップナイト

「WE!」 2004.8月号掲載



photo01.jpg北海道の皆さんこんにちは、"電気グルーヴのデカくて何もしない方" ことピエール瀧です。ここ数年RISING SUN ROCK FESで、真っ昼間から泥酔しまくってニヤニヤしている姿を気に入られて、無駄話を月イチで連載させてもらう事になりました。よろしくお願いします。
オイラの北海道最強の思い出といえば、やはり2年前のワールドカップの時の“アルゼンチンvsイングランド戦”でしょう。すすきのの街がイギリス人とアルゼンチン人のおかげでしっちゃかめっちゃかになったあの日、 実はオイラも札幌の街にいました。試合当日の早朝4時頃に友人から電話がかかってきて、試合のチケットが偶然手に入ってしまったからです。「どうする?」「そんなモン行くに決まってんだろ!」と速攻で返事をしてチケットを入手。マッハで飛行機に飛び乗り、隣の席のイギリス人サポーター(ワキガ持ち)に酒をしこたま飲まされながら北海道に飛来!そのまま千鳥足で札幌ドームに行って試合を観戦しました。
試合終了。結果はイングランドの勝利。問題はその後。
当日はワールドカップの影響で札幌市内のホテルはどこも満室。今夜の寝床が無いので札幌ドームのスタンドでバカ面を下げて途方に暮れていると、後方の席に座っていた地元の若い衆が「瀧さんじゃないっスか?」と話しかけてきました。
「今晩泊まるところが無くて困ってんだよ」と訳を話すと「それは大変ですね。もし良かったらウチ泊まります?」と意外な返事が返ってきました。「全然知らないヤツの家にテレビカメラも回ってないのに泊まりに行くのはどうよ?どう思うオレ?」と自問自答し、一瞬ためらったのですが「でも野宿よりはマシ」という自分内取引が脳内でおよそ2秒弱で成立し、ちゃっかり甘えさせてもらう事にしました。
彼の家(1DKアパート&彼女と同棲中)に到着し、深夜なので小声で彼と今日の試合の話なんかをしていると、寝ていたハズの彼女が寝ぼけ眼で寝室から顔を出しました。で、オイラを見るなり「ギャ〜ッ!ピエール?!なんで?」と深夜に絶叫。そりゃそうだ。オイラもそう思います。次の朝、彼女にあやまってから礼を述べ、彼の案内で市内でおみやげのカニを買って東京に帰りました。北海道の人は人情厚いなと思いました。いい思いでです。