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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.12 言わない押さない慌てない!?

「WE!」2005年7月号掲載



お台場トヨタ万博1.JPG
ちょっと前に『○月○日に関東地方に大地震が来るらしい。』というまことしやかな噂が流れました。オイラの周りの連中も「瀧さん知ってます?ある地震学者が…」なんていう喋り出しで“こっそりアンタだけに教えてあげます”的な雰囲気で、低いトーンでオイラに向かって話していました。
が、ちょっと待て。そもそも地震なんて100年や1000年単位で起こるモノで、それを日にち単位で当てられる事がそもそもおかしい。この辺りからこの辺りまでの期間(年単位で)ヤバいっていうんなら話はわかるんですが、地震を日にち単位で語る事は「アンタの病気はこの日に直りますよ」みたいな事を言っているようでまったく信憑性を感じられません。結局みんな噂による軽いパニックをドキドキ娯楽として楽しんでいるように思えました。
その証拠に、「じゃどうすんの?なんか準備したり、東京脱出の計画あるの?」と聞いてみると「いや別に」という呑気極まりない答えばかりが帰ってきました。…じゃあ意味ねぇじゃん!それじゃ知らないのと一緒だし、「うわ〜!ホントにきた〜!」なんつって地震が起こってから右往左往するんだったらバカ丸出しですからね。
結局「怖いですよね〜」なんつってガセネタを肴にムダ話をするんですが、もし本当に地震をある程度の確率で予知できたとしたらあなた発表しますか?もしオイラが発表する立場だったら相当迷いますね。だって発表した瞬間から、これから来るであろう地震に匹敵するパニックが確実に起こりますからね。そう考えると、これから先も「地震が来ます!」なんて事を公に発表する事なんてないんじゃないか?と思います。
ノストラダムスの大予言が大ハズレに終わった21世紀の今、みんな終末感を小出しにしてドキドキ娯楽を楽しむしかなくなっているのかもしれません。「どうせ死ぬんだし」をちょっとづついろんなモノに当てはめてドキドキして、ハズレると「まだ生きてる!やった!」と生を謳歌しようって作戦です。
テレビなんかでもビビリ(ビビらせ)が娯楽になっている現代ですからね。怖いの結構楽しいですもんね。