vol.15 サマーナイト in 沖縄
「WE!」2005年10月号掲載
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今年の夏はいろんなフェスに参加して「やっぱ祭りはおもれーなぁ。ウィ〜」なんつって各地で泥酔しまくっていたオイラですが、今回はそんなオイラの夏フェス話です。
8月の終わりに沖縄で『デンキロク』というテクノの野外パーティーがありました。卓球がDJをやるというので「むぅ!沖縄の浜でレイヴ!?」と、“おいしい物二段重ね”と判断したオイラは、呼ばれてもいないのに関係者ヅラして、うす汚く沖縄に飛び立ちました。(虫の羽根で!)
会場の通称ぐしちゃん浜に到着してみると、辺りはとっぷりと闇に包まれ、“ドッチードッチー”とテクノミュージックが夏の夜に鳴り響いていました。浜には東屋が一棟建っており、そこがDJブースになっています。DJは海に向かってプレイし、砂浜ではお客さんがゆるやかに踊っていました。
東屋の後ろ側の関係者エリアに、さとうきびをこれ以上無いアニマル面でかじりながら到着したオイラは、一際くつろげそうなご機嫌チェアーを卑しくも見つけて、どっかりと腰を沈め、缶ビールをプシュッ!と開けました。
ドッチードッチー、グビグビグビ、プハッ。
ドッチードッチー、グビグビグビ、プハッ。
ぬくい夜に鳴り響くテクノでいい気分になりながら、ビールを何本か開けたオイラは、目をふとDJブースから脇に移してみました。すると暗闇になにやら白い看板が立っています。看板には注意書きのようなモノが書いてありました。
『ここは戦時中に多くの方が亡くなった場所です。ここで以下の事は慎みましょう。1・騒ぐ事 2・ゴミを捨てる事…』
「????? エ〜〜〜ッ?!」
目の前でドッチードッチーいってる状況で、しかも時折「ヒャ〜〜〜ウ!」なんつって客が大いに盛り上がったりしている状況でそんな看板を見たオイラは、その両者の見事なコントラストに、飲んでいたビールを体中の穴という穴から吹き出し笑い転げました。“騒ぐ”って(笑)
見事に看板と真逆の世界が繰り広げられていたオイラの眼前ですが、それでもこの夜の会場のバイヴはピースフルで心地よく、「なんかこれでもいいんんじゃないの?」と思わせるモノが確実にありました。
夜明けとともに、海に浮かぶ巨大岩がうすボンヤリと見えてくる頃、まだドッチードッチー、グビグビグビ、プハッをやりながらオイラは思いました。
「こりゃいーね。ま、そりゃそーか!」