vol.26 ハブvsマングース
「WE!」2006年9月号掲載
以前TVの撮影の仕事で沖縄に行った時の話です。
『沖縄ハブセンター』という所に到着した我々(アイドル&オレ)は、そこでハブとマングースの対決を見物する事になりました。
係のおっさんがガラスのケースを運んできて、まずはそこにマングースが入れられます。マングースが「フンフンフン」なんつってガラスを嗅いだりしていると、次にそこへ生きたハブが入れられます。そしてゴング。
オイラのイメージだとハブ=悪、マングース=正義だったのですが、いざ戦いが始まってみるとこれがまったくの逆。「え〜っと」なんつって状況を理解できていないハブに向かってマングースが不意打ちでいきなり飛びかかります。ハブも「ウワッ!なんだよ!」てな具合に応戦しようと頭を持ち上げたりするのですが、そんなのおかまいなしに再度距離をとったマングースが一瞬でパシッとハブの胴体を前足で押さえつけ(手を使うとは卑怯!)、次に頭めがけてガブリと噛み付きます(秒殺!)。そうなるともうハブはなす術無し。最大の武器と弱点を同時に敵ににぎられたハブは「パリパリパリ」という骨のくだける無情なサウンドと共に徐々にぐったりしていき、最終的にはマングースの手の中で食べ物に変わってしまうのでした。ムシャムシャムシャ。
まさかそんな残酷絵巻を前置き無しで見せられると思っていなかったアイドル達が「オエッ!エグ〜」とか「かわいそう〜」とか小声で言っていると、そのドン引き空気をいち早く察知したおっさんが「これね、ハブが2匹でもマングースが勝つんですよ」と言って、今度はケースの中にハブを2匹入れました。
オイラは「ほほう、マングースの運動神経はかなりのモンなんだなぁ」と興味津々で眺めていたのですが、ここで予期せぬ出来事が勃発。
さっきの要領で1匹目のハブに噛み付いてパリパリやっていたマングースの胴体に2匹目のハブが噛み付いてしまったのです。これはそうそうあるものではないらしく、おっさんが「あっ!」と小さく叫び声をあげたのが聞こえました。直後、怒りのマングースはすかさず2匹目に攻撃&パリ。見事2匹倒したのはいいのですが、数秒後にはハブの毒で己の足下がおぼつかなくなり、倒れ込むとぐったりして動かなくなってしまいました。結局ケースの中には生存者ゼロ!まさに地獄絵図!
そんな出来事を目の当たりにして、アイドルはもちろんの事、オイラまで芯までどよ〜んとしていると、おっさんは「あ〜こりゃもうだめだな」と言ってさっさとケースを持って奥に引っ込んでしまいました。そしてショー終了。なんじゃそりゃ!
なんでこんな事を思い出して書き始めたかというと、「北海道のように寒いトコって毒のある生き物っていなさそうだな〜」とふと思ったからです。対照的に暖かいトコだと虫やらヘビやらクモやら原色バリバリで毒持ちが多いような気がするんですけどね。寒いと毒いらないんですかね。どうなんですか?そこらへん。