vol.30 立ちはだかる男
「WE!」2007年1月号掲載
以前このコラムで書いた松坂大輔がポスティングによりメジャーリーグのレッドソックスに入団しました。ワールドベースボールクラシックでの活躍(MVP)も追い風となり、なんと121億円という、もう凄過ぎてなんだか解んない金額での移籍です。
この今回の松坂の移籍ですがオイラ的には大賛成。しかもレッドソックスっていうところが松坂らしくて素晴らしいです。
メジャーリーグの歴史の中で中心の球団といえばやはりヤンキースでしょう。レッドソックスも負けないくらいの人気と歴史を誇りますが、その関係性は日本で言う所の巨人と阪神に似ています。お互い「あそこにだけは絶対負けねえ!」という訳です。
そんな中で松坂。オイラ松坂を見ていると、味方として登場した時よりも、敵として登場した時の方が光る気がしています。マウンドで立ちはだかっている感じとでも言いましょうか。スター選手のバッター達が手も足も出ないくらいにキッチリやられて「アイツ凄ェよ。脱帽!」っていう図式がハマる男。
そういう意味では今回のレッドソックスは最高の舞台だとも言えます。「あの気取ったヤンキース共をギリギリさせたい!」と思っているボストンのファン達に痛快な気分をプレゼント、しかもアウェーなのに!これが来年の松坂に課せられた期待(というか使命)のような気もします。
レッドソックスにとっては来シーズンはリベンジの年。今年のシーズンでヤンキースに優勝され、挙げ句3位に終わったチームにとっては「来年こそ!」の思いは相当なモノでしょう。
リベンジといえば松坂にはこんな逸話が残っています。ルーキーの年に、パ・リーグのエース格だったロッテの黒木と投げ合い、接戦(0-2)で負けた後のインタビュー。松坂は「リベンジします!」とルーキーらしからぬ発言を言いのけ、その6日後に再度黒木との投げ合いで(1-0)で完封勝利したのです。まさにリベンジ完遂。男らしい!
オイラ来年は松坂の真の姿が花開く年になるような気がしています。そのためにも日本からエールを送り続けたいと思います。「いったれ!じゃがいも面!」と。