vol.38 ダブルホームランボール
「WE!」2007年9月号掲載
サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズがハンクアーロンの通算755号ホームランのメジャー記録に並んだ同じ日、ニューヨーク・ヤンキースの松井がメジャーでの通算100号ホームランをヤンキース・スタジアムで放ちました。日本人の選手としては初のメジャー100本超えという事で、これは野茂の日本人初のメジャー100勝と並んで素晴らしい記録です。拍手!
試合後のインタビューで100号ホームランの事を聞かれた松井は「まあ長くメジャーでやっていればクリアーする数字ですよ」と、特別視はしていない(というか当然でしょうといったニュアンスの)発言をしていました。やりますね松井。
さてこの松井の100号ホームランですが、この日球場では驚くべき奇跡が起きていました。松井の100号をスタンドでキャッチしたお客さんが、その後同じくヤンキースのカブレラの打ったホームランもキャッチしていたのです。1日で2個のホームランボールをキャッチ!すげえ!ホームランボールの連チャン!あり得るんだそんな事!
オイラも球場に野球をよく見に行きますが、ホームランボールどころかファウルボールですら1回もキャッチできた試しがありません。近くに飛んできた事すらナシ!飛んできたら絶対ダイレクトキャッチする自信があるのに!そして観客からの拍手に対してのアピールも用意してるのに!だから打て!オレにファウルを!
球場に足を運んでいる人々の中には「ファウルボール飛んでこないかなぁ」と思っている人は意外に多いような気がします。このファウルボールですが、以前は飛んできた後は係員に返却しなくてはいけないシステムだったのですが、近年はお客さんにプレゼントという事に変更になりました。選手やお客さん全員が注目して追いかけていたボールが、突然自分の所に飛んできて自分の物になる。これはどんなグッズにも勝るお土産です。プロが使っているボール球場のショップで売ってないですからね。
ファウルボールですらその嬉しさですから、ホームランボールなんてキャッチした日には天にも昇る嬉しさでしょう。大歓声を浴びたボールですからね。イク可能性すらあります。
そんな宝クジにも勝るとも劣らないホームランを1日で2個もキャッチするなんて天文学的な奇跡だとオイラは思います。しかもこの男性、松井の100号ボールを松井に返却したところ、代わりにサイン入りバットを送られたそうです。観客冥利に尽きる一夜になった事でしょう。本当にうらやましい。