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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.39 22もどこかにあったハズ

「WE!」2007年10月号掲載



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先日、スポーツ新聞を無気力で眺めていたら、衝撃のニュースが小ネタ扱いで目に飛び込んできました。内容は以下の通り。
法隆寺の文殊菩薩像など、東京、奈良、広島で仏像(計18体)を盗んでいた男の裁判が始まった。男(44歳)は公判で「「将来に不安を感じ、奈良県桜井市の聖林寺の十一面観音像前に座った時に、『33体集めれば苦しみから救われる』という声が聞こえたと感じて盗みを決心した」と動機を供述している。
キてます。完全に。まず、“将来に不安を感じて十一面観音像の前に座ってみる”っていう行為が凄い。見事です。ここまでは何ら違法性は感じられません。むしろ善行のようにも感じられます。しかし、続いての『33体集めれば苦しみから救われる』という声が仏像から聞こえたっていうのは、…これはもう男には聞こえたんでしょう。今回は聞こえたでいいです。
それにしても気になる事件です。ミッションの内容がRPGゲームっぽい所、33という数字のポップさ、11面観音、44歳、盗む目的は苦しみから救われる為。話ができすぎていて、なんだか胸の高まりを感じます。すでに18体は盗み終わっていた(半分以上!)っていう部分もクラクラします。
この男、盗む対象も大それていて、法隆寺の建物(国宝!)の格子をのこぎりで切断して侵入し、文殊菩薩像を盗んだりしていたそうです。いくら「仏像集めろ」と言われたからって国宝級の建物にチャレンジしますかね?普通。ルパンじゃないんだからさ。それにしても成功しているところが凄いですね。頼むよ法隆寺。
もちろん犯罪はいけない事ですが、この事件はなんだかほおっておけない感じがします。もし本当に33体集めきったとしたら、その時男はどうなっていたのか?苦しみから救われるとは?もの凄く興味あります。
とりあえず、いつか機会があったらこの奈良県桜井市の聖林寺に行ってみて、十一面観音像の前に座ってみたいと思います。