vol.41 続・箱に囲まれて暮らす日々
「WE!」2007年12月号掲載
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先日引っ越しをしました。今回はその話。
今まで住んでいた家は7年間も住んでいたので、気づかない内に荷物が自分の想像をはるかに超える膨大な量になっていました。それらを全て自分でちまちま梱包するというのはあまりにも面倒。という事で、今回は引っ越し屋に梱包からやってもらう“おまかせパック”なる引っ越しスタイルをチョイスする事にしました。
引っ越し当日の朝8時半、4トントラック2台に総勢6人の無骨な輩が乗り込んで我が家にやってきました。床にシートを貼ったり、梱包用の毛布を広げたりして、いよいよ作業スタート。そこからは怒濤の梱包作業&運び出し作業が始まりました。男6人が無言で黙々と作業する迫力は「いくらおまかせと言ってもちょっと位は手伝わないとなぁ」なんて思っていたオイラをまったく寄せ付けず、むしろ「ヤバい!下手に手を出すと逆にジャマになる。どいて(隠れ?)なきゃ!」と思わせる程の鬼気迫るモノがありました。オイラがやった唯一の事と言えば、昼飯にカツ丼を調達し、部屋の隅っこで「みなさん!カツ丼です!」という文学性ゼロのアホ台詞を一発吐いただけでした。
結局、引っ越しは夜の9時までかかって無事終了。引っ越し屋が帰った後、そこからは自分の手による荷ほどきの作業が始まりました。ところが、これが大きな落とし穴だったのです。梱包を業者に頼んでしまった副産物として、どの箱に何が入っているのか自分ではまったく見当がつかないという珍現象が起こってしまったのです。
例えばヘッドフォンが必要だったとしましょう。各箱には一応どの部屋の荷物だったのかが明記され積み上げられています。それらの箱の中からおおよそのあたりを付けて開けてみるのですが、まったく違った場合、また箱を積み直して次の箱を探さなくてはなりません。しかもたまたま開けた箱に、昔しまい込んでいたマンガなんかが入っていると「ほう、ドラえもんセレクト文庫〜ジャイアン編か。どれどれ」なんつって1時間程読みふけってしまい、そのうちヘッドフォンの事なんかすっかり忘れてしまっているという始末です。バカ過ぎますね。
そんなこんなで、今現在も大量の箱に囲まれて生活しています。うずたかく積まれた荷物の中には、屋根裏部屋にしまい込んであった、前回の引っ越しの時に使った箱が一回も開けていない状態で混じっていたりして恐ろしい限りです。中に面白いマンガが入っていない事を祈るばかりです。