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ピエール瀧はどんぐりおじさん

Vol.47 なんでパンダなんだ?

「WE!」2008年6月号掲載



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上野動物園にいたパンダのリンリンが死にました。生まれてから22年も生きたとの事なので、人間の年齢に換算すれば大往生と言って良いでしょう。ご苦労様。安らかに。
さてリンリンの死亡により上野動物園にはパンダがいなくなってしまいました。これは日本所有のパンダがゼロになってしまった事を意味します。神戸の王子動物園や和歌山のアドベンチャーワールドでは現在もパンダが飼育されていますが、これは研究目的という名目で中国からレンタルされているパンダです。つまりお金を払ってきてもらっているという訳です。要するに出稼ぎパンダですね。
日本に最初にパンダが贈られたのが1972年。カンカンとランランと名づけられたそのパンダ達はその愛らしいルックスで日本国民をトリコにしました。上野動物園のパンダ舎の前には連日長蛇の列が出現し、パンダをひと目見ようとした人々で動物園はごった返しました。オイラも保育園の卒園旅行で静岡から上野動物園を訪れ、人波の向こうにチラリと見えたパンダの汚い尻の事をうっすらと記憶しています。
その後、ホァンホァンとフェイフェイが来日し、チュチュ、トントン、ユウユウという3頭の子供が生まれました。チュチュは生後すぐに死亡しましたが、トントンとユウユウは元気に育ちました。トントンは2000年に死亡してしまいますが、このパンダだけが日本で生まれ、日本で死んだという完全日本オリジナルのパンダです。その後、日本生まれのユウユウと交換という形でリンリンが来日しました。(ユウユウは2004年に中国で死亡)
さて上野動物園のシンボルとも言えるパンダがいなくなってしまい、「またパンダ来てくんねえかな~」という声は少なくありません。そりゃそうですね。また子供にパンダ見せたいですもんね。しかし、同時に「待て」といった声もあります。
パンダは絶滅危惧動物で、中国国内でも千数百頭しかもういないそうです。そのうちのかなりの数が野生なのですが、主食の竹が60年もしくは120年に一度開花すると、一斉に枯れてしまうそうなのです。そうなるとその竹林の近くにいたパンダは餓死してしまうとの事です。なんたる自然の仕打ち。昔はパンダが自力で移動すれば良かったらしいのですが、現在は人間の開発などによってそれもままならない状況らしいのです。やばいよ!パンダが!竹のせいで!
日本はそんな希少動物のパンダをまた欲しがっているのですからこれは相当な覚悟が必要です。すでに4頭も貰ってますしね。(リンリンはユウユウと交換なのでカウントせず)数日前のニュースで上野動物園のためにパンダを中国から借りるらしいと報道されていましたが、今回はもう「増やして返す!」くらいの気概でいきましょう。そのためにも、これからはパンダ舎の前を通る時イケメンパンダの写真をメスパンダに見せて本能をあおってみましょう。あとは咲かない竹を開発してみるのもいいかもしれません!