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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.51 山の声を聞け!

「WE!」2008年10月号掲載



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レコーディングだ!夏フェスだ!合間を縫って性転換だ!
というように、今年の夏はまあまあ忙しかったオイラです。夏フェスでは読者の皆さんのお膝元、RSR(10周年おめでとうございます!)にも御邪魔させていただきありがとうございました。毎年同じなんですが、感想としては「今年もいろいろバカ笑いできたんで、とても楽しかったです!キシャーッ!(マムシ面!)」といったところでしょうか。
さてそんなオイラがRSRと共に毎年夏になると行っている場所があります。それは地元静岡の川。実家の家から車で30分ほど山の方に行くと、家族連れで水遊びをするのにおあつらえむきの河原(しかも穴場)があります。オイラはここ数年、夏になると毎年その川に行き、山肌から「アリョ〜〜〜〜ッ!」なんつって叫びながら川に一回転ダイブしたり、浅瀬に腹這いになって鼻から上を水面に出し、静かにワニ気分を満喫したりしているのです。
今年の夏も「では川行くか」てな事で、家族でまたその河原を訪れました。現地に着いて「ひゃ〜冷て〜」「セミが尋常じゃない音量で鳴いてて笑う」「上流から何か流れてきたぞ。…たくあんだ。ゲラゲラ〜!」なんつってやっていた時でした。遠くの方でゴロゴロゴロと小さく雷が鳴りました。
その音を聞いたオイラはここの所の異常気象もあって、自分の父親に「雷なってるけど」と聞いてみました。すると父親が「まだあの山の上の方の雲が黒くなってないから大丈夫」と答えました。オイラは「ふ〜ん」なんつってまたワニの続きをしたり、上向きに浮いてしばらく流されるといった、ビジュアル面でも精神面でも楽しい面白実験を続けたりしました。
そのうちに少しずつですが雷の音が近づいてきました。しかしオイラ達のいる場所はまだギンギンに晴れています。オイラが砂地に両手をパーの状態で突っ込んでうっとりしていた時でした、突然父親が「よし帰ろう」といいました。オイラが「もうちょい大丈夫っしょ」と言うと「もう帰ったほうがいい。荷物をまとめろ」と父親が言いました。
仕方がないので荷物をまとめて、着替えをし、荷物を車に積み込み終わった時でした。雨が静かに降り出し、駆け足で近づいてきたかの様に雷が近くでゴロゴロと鳴りました。
現地を離れ、家に到着すると同時に強い雨が降り出しました。おやつのスイカにケモノ面でかぶりつきながら父親に「すごいじゃん」と言うと、「長く住んでりゃ大体わかる」との答えが返ってきました。地元のおっさんって凄いですね。ちょっと土地の動物っぽくなっちゃっているところがさらに笑えますね。