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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.62 エスカレーター瀧

「WE!」2009年9月号掲載



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先日、品川駅でエスカレーターに乗ろうとした時の事。
新幹線から降りた乗客は結構な数で、しかも小雨混じりのダークな雰囲気も手伝って、全ての人が階段を避け、楽チンなエスカレーターに向かっていました。ものぐさなオイラもその波に混じってエスカレーターに向かい、程なくして到着したところ、そこでは不思議な光景が展開されていました。
明らかに混雑しているのに、なぜかみなひとりずつエスカレーターに乗って行くのです。律儀に。なんか出荷されるみたいな感じで。
確かにマナーとして“急いでいる人の為に片側を空けておく”という部分はありますが、混んでる時にはそれやんなくても良くないですか?せっかく機械使ってんのにわざわざ輸送量を半分にしちゃってますからね。おもしろプレーも甚だしいです。「混んでる時は空けるのヤメ!」って事にしませんか?
あとエスカレーターの話と言えば、みんな実は絶対やりたいのが禁断の“逆走”じゃないでしょうか。
あの後から後から湧いて来る流れに飛び込んでいったらいったいどうなるのか?「うわ〜!前に進まねえ〜!」とかなって結構楽しそう。あとなんかカッコつけてやったらマイケルっぽいかも?そんな妄想を膨らました事がある人は少なくないハズです。
かく言うオイラも、小学生の頃に親の目をかいくぐり、デパートのエスカレーターでチャレンジしたりしていました。しかし、小学生の脚力では徐々にマシンのパワーに押されペースダウン。後半は必死で足を動かし、最後は歯を食いしばってゴールする(登りきる)というアスリートばりの一本を走らされた事もあります。ガラガラデパートの婦人服売り場とかで。その結果、親とはぐれたりする事もあり、お母さんを探して半泣きで売り場を駆け回ったりしていました。
それにしてもエスカレーターという乗り物、なんだかいまだにオイラの心をくすぐります。なぜなんでしょう?見ると必ず「乗んなきゃ!」ってなる感じ。【動く階段】ってちょっとアトラクションとして見ているのかもしれません。安上がりですね。