Vol.65 考察!原監督!
「WE!」2009年12月号掲載
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北海道の皆さん、日本シリーズは残念でしたね。
プレーオフという待ったなしの試合で、逆転満塁サヨナラホームランなどという離れ業(もしくは野球の役萬)をやってのけた今年の日ハムでしたが、日本シリーズでは巨人のパワー野球の前に屈する結果になってしまいました。
象徴的だったのが第5戦。ランナーを大量に出しながらもあと1本が出ずに得点できなかった巨人。しかし絶体絶命の9回のウラ、亀井&阿部の2本のホームランであっさりと試合をひっくり返し、逆転勝利をモノにしてしまいました。「今までの回はいったい何だったんだよ!?」という衝撃的な勝ち方です。もはや「ズルい」と言っても差し支えないような感じさえ受けます。
それに対しての日ハム。第6戦では第5戦の逆の展開となります。ランナーを出しながらも、あと1本が出ず、リードを許して最終回を迎えてしまいました。しかし!敵のマウンドには割とヤラかす男クルーン!これは「もしや!」と全道民(巨人ファン含む)が思ったに違いありません。そしてその思いを裏付けるようにクルーンの目が“トぶ”ところまで追いつめた日ハム。しかし結局“あと1本”が出ず、追いつく事ができませんでした。
日ハムがやっている『つなぎの野球』の方法論はアマチュア野球にも当てはめる事ができます。野球というスポーツの正攻法、つまり『一番勝つ確率が高いベーシックな戦法』を積み重ねるです。日ハムの場合は、それを「プロのレベルの選手達でやってみたらどうだろう」という訳です。これは、言い換えると『ベストな日本式野球』とも言えます。それを裏付けるようにリーグ、プレーオフは危なげなく制しました。方法論は正しかった訳です。
しかし、よく考えるとこの『ベストな日本式野球』のチーム。実はWBCで原監督が率いたサムライジャパンも同じ方法論でした。そしてご存知の通り、『世界』を制しています。
きっとWBCでのあのゲームの数々の間、原監督は『ベストな日本式野球』の手応えを掴んでいたに違いありません。しかし、同時に『ベストな日本式野球』の弱点も痛感していたに違いありません。そして現在、その弱点を克服した最新型の『勝つためのチーム』が今年の巨人なのでしょう。そりゃ強い訳ですよ。リーグ3連覇ですもん。今どき。
このように『監督』として強烈なイメージ&タイトルを積み重ねている原監督。プロの監督としては文句なしと言えます。率いるチームをちゃんと勝たせてますからね。このままキャリアを重ねて行けば、歴代でもかなり上の方の『名監督』になる事は間違いありません。
自らが世界を獲った『ベストな日本式野球』のチームをも打ち負かした原監督。オイラ思うに、この先メジャーの監督とかになって、日本人監督初の『ワールドシリーズ制覇』とかやってくれないですかね。原監督のあのキャラ(両手グーパンチ〜神奈月参照)とかならなんとなくイケそうな気がするんですけどね。