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ピエール瀧はどんぐりおじさん

vol.68 コンブとアズキ

「WE!」2010年3月号掲載



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我が家では一年半程前から猫を飼っています。黒猫を2匹。名はコンブ(♂)とアズキ(♀)といいます。
娘の情操教育用に飼い始めたのがきっかけなのですが、いざ飼い始めてみると色々と予想外な出来事が巻き起こって笑えます。
まず壁紙問題。リビングを中心に家中のあちらこちらの壁紙がビリビリに破けてしまっています。夜中になり家人が寝静まると、「ニャッホ〜ゥ!」と2匹が追いかけっこをしてドタドタと家中を駆け回るためです。その逃げ様が軽業師の猫らしく、追いつめられそうになると壁を利用した三角跳びをカマすので、その際に壁紙に爪が食い込んでビリビリになってしまうという訳です。最初の内は壁紙修復剤を片手に修繕して回っていたオイラなのですが、そうなると「オイ!ここんトコなんか爪引っかかりやすいゾ!アズキ、お前もやってみ!」(コンブ談)という事になり、翌朝にはさらに被害が拡大している始末です。
次に花瓶問題。アズキはそんな事はないのですが、コンブはどうやら器に水が入っているとたまらないらしく、必ず倒して中身を確認します。うっかり一輪挿しなどを置いておくと、ビチョビチョになった床で花瓶と花の傍らに腰掛け、「ほら水!水入ってたわ!な!」と得意そうにこちらにアピールします。
これがまだ花瓶のうちはこちらが気をつけていれば良かったのですが、最近では湯のみのお茶を飲みかけにしてトイレに行って戻って来たりすると、お茶がビッチョリとしみ込んだホカホカのラグの傍らで「オイ!これお茶入ってたわ!お茶!な!」と訳の判らないアピールをしてくるので頭を抱えてしまいます。
そういった猫達の所業に耐えかねると、オイラは自分の中の最もケモノな部分を叩き起こして「キシャ〜〜〜ッ!」と全力でケモノの雄叫びをあげ、逃げ惑う猫達を巨大獣の気分で本気で追いかけ回したりするのですが、その逃げる際にもヤツらは例の三角跳びを鮮やかにキメて壁紙をビリビリとやらかしたりします。そして安全圏のソファーの下にズドドドと逃げ込んだりするのです。こちらとしては「そうはさせるか!家畜の分際で!逃がすか!」と力一杯ソファーを持ち上げて猫をビビらせにかかるですが、その際にずっと探していたDSのソフトなんかがソファーの下から見つかる事もあり「ほう、こんな所に。これでようやくレイトン教授の続きができるぞ。オマエ達も役に立つ時あるじゃん」なんつって怒りを忘れ、いい午後を過ごしてしまったりする事もあります。
しかしよくよく考えたら、DSのソフトをそこに隠したのも猫達の仕業。そんな事にも気づかないとは飼い主の知能も動物レベルだという事ですね。ニャギー!